基本の考え方

• 人間の目は「明るさ（輝度 Y）」には敏感、でも「色（クロマ Cb/Cr）」には鈍感

• そこで、色の情報だけを「間引いて」データを減らす → これがクロマ・サブサンプリング

 

各方式の違い

■ 4:4:4

• 輝度（Y）も色（Cb, Cr）も、全部のピクセルで保持

• → 間引きなし、フル情報

• 最高画質、ファイルサイズも大きい

 
■ 4:2:2

• 輝度（Y）は全部保持

• 色（Cb, Cr）は横方向で半分に間引き

• → 横方向の色解像度が1/2

• 放送・業務用カメラで多い。画質とデータ量のバランスが良い

 
■ 4:2:0

• 輝度（Y）は全部保持

• 色（Cb, Cr）は横も縦も半分に間引き（つまり1/4）

• → 色解像度がかなり落ちる

• Blu-rayや配信、デジカメ動画などで一般的

 

ざっくりイメージ

• 4:4:4 = 写真と同じフルカラー

• 4:2:2 = 色が横方向にちょっと荒いけど、普通は分からない

• 4:2:0 = 色をもっと間引く。圧縮効率は良いけど、編集耐性は弱め

 

👉 まとめると

• 数字は「横4ピクセルを基準にしたとき、輝度と色をどれだけ保持するか」を表す

• 左の「4」は必ず基準の輝度

• 後ろの数字ほど「色をどれくらい間引いたか」を示す